山川陽彩×アッキー 対談。この曲を今度は、僕が紅白歌合戦の舞台へ連れていきますよ。

山川陽彩の歌う「あの夏の約束」が、ついにサブスク解禁。これまで以上に、沢山の人たちが山川陽彩の歌に触れやすくなった。「Neo歌謡曲シンガー」を掲げ、活動している山川陽彩。彼が、また新たな動きを描き始めた。この記事が出る頃には、9月27日に新宿ROTTで行った初ライブは終了。次のライブを10月14日に新宿ROTTで行うことを発表した。楽曲も20曲以上が準備出来たとの事。いよいよ来春に向けて怒涛のライブ展開を開始する。そのステージで相棒をつとめるのが、アッキーこと清水彰範。彼は、Take Out Liveで配信中「陽彩のテーマ~Sweet Heart~」の作曲者。

11月下旬を目処に、山川陽彩は Take Out Liveで新たな作品をリリースする。それがアッキーの手掛けた「ピエロ」と「紙飛行機」になる。他にも、アッキーが作曲、これまでにも数多くの人たちがカバーしている「愛をください」を、山川陽彩が新たにカバーする。この曲は、韓流シンガーのパク・ジョンミン(元SS501)も2014年にカバーし世界中に広げてきた作品。山川陽彩の歌う「愛をください」が、どのような形で届けられるのかも楽しみにしていたい。

このたび、山川陽彩とアッキーが対談。2人の馴れ初めは、意外な??いや、山川陽彩らしい出会いの重ね方から生まれていた。

突然、陽彩のTwitterのアイコンが赤いジャケット姿に変わって「Neo歌謡曲シンガー」と宣言。あのときは衝撃だったね。

山川陽彩  今の僕の活動の大きな礎になっているのが、佐倉仁さんが主催し、作詞家の池永康記さんがバックアップしていたイベント「NEXT GENERATION」を通して出会った方々。アッキーさんとの出会いも「NEXT GENERATION」でした。あの時のアッキーさんは、佐倉仁さんのバンドのベーシストとして演奏をしていましたよね。

アッキー  そう。あの時から、陽彩はいろんな意味で目立っていたけどね。

山川陽彩  (笑)。じつはアッキーさんとお会いする前に、僕は、アッキーさんが作曲をした「愛をください」と先に出会ってたんです。初めて聴いた時からめちゃくちゃ印象深く胸に残り続けていました。僕が康記さんと知り合う切っ掛けになった、小さなアコースティックイベントへ出た時なんですけど。そこへ康記さんが可愛がっていたシンガーも出ていて、「愛をください」を歌ったんですね。それを聴いた時に「何て歌なんだ・・・」と凄く胸に刺さって、あの日以来ズーッと意識の中へ刻まれていました。しかも、イベントの打ち上げで康記さんと知り合い、会話の中で「あの曲を作ったのは、昔、俺の会社でアーティスト(ユニット)をやってたアッキーと言う人で・・・」等々、アッキーさんや「愛をください」のいろいろな背景をお訊きしていた事もあって、「NEXT GENERATION」で共演すると聞いた時からずっとお会いするのを楽しみにしていたんです。

アッキー  僕も陽彩の歌を初めて聴いた時から、凄く力強い声だと感じていたよ。あの時は、ちょっと力んで歌っているところも見えてたから、「こうしたら、この歌い手はもっと良くなる」と勝手に想像していたんだけど(笑)。でも、直接いろいろと話すようになったのは初共演の日じゃなく、その次に会った時だよね。

山川陽彩  はい。次の「NEXT GENERATION」へ出演する人たちの決起集会(親睦会)を行った時に僕も参加し、その時にアッキーさんといろいろお話をさせて頂きました。

アッキー  あの時も、歌い方の事などいろいろ話をした事を覚えてるけど。それ以上に驚いたのが、陽彩のフットワークの軽さ(笑)。あの場には、僕も恐縮するような大先輩達もいたけど。陽彩は物おじする事なく「隣、いいっすか」と声を掛けては座り、あれこれ喋ってたよね。しかも、そこで出会った大先輩方の師事を取り付け、翌週には、その方の元へ歌を習いに通いだしたんでしょ?(笑)。あれを知った時、「この子は絶対に伸びる」と気持ちが確信に変わったからね。
ただ、あれ以降、コロナ禍の時代へ入ってしまい、「NEXT GENERATION」の開催も中止。Twitter上で陽彩の活動はなんとなく目にはしていたけど、とくに接点を持つことなく日々が過ぎてしまっていた。そんな日々の中、突然、陽彩のTwitterのアイコンが赤いジャケット姿になって、 「Neo歌謡曲シンガー」と宣言。あの時は、衝撃だったね。

山川陽彩  そうなりますよね。

アッキー  だけど、それも納得というか。陽彩の持って生まれた声質へ触れた時から、僕は歌謡曲がとても似合う歌い手とも感じてた。当時の陽彩はロックを歌っていたから、そういう話はしなかったけど。「Neo歌謡曲シンガー」を名乗り出したのを見て、「今の陽彩のスタイルなら、僕の持っている曲を歌わせたら映えるんじゃない?」と勝手に思っていたら、康記さんから「メイン作家でやってみない?」と連絡が来たという(笑)。

山川陽彩  えーっ、そんな背景があったんですね。僕は今、初めて知りました。確かに、アッキーさんの作る楽曲や得意とする音楽性は、自分の歌声に似合うなとは、自分でもわかります。

アッキー  僕も陽彩と同じように、もともとロック畑で育ってきてたけど。でも、昔から根底に持っていたのは、歌謡曲にも通じる、良質なメロディーの楽曲を追求したい気持ち。その理由もあって、表舞台から作家側へ転身して以降も、ソロシンガーの人に楽曲提供をする機会を多く持ってきた。そういう背景もあったからこそ、陽彩がNeo歌謡曲シンガーになったのを聞いたときに、自分の歩みと同じ匂いを感じて、楽曲も似合うと思えたんだろうね。僕の楽曲と陽彩との本当の出会いは、「愛をください」だったんだね。

山川陽彩  そうです。アッキーさんが「愛をください」を作ったのは、けっこう前になるんですよね?

アッキー  「愛をください」の元になる楽曲が生まれたのが2002年だから、ほぼ20年前。当時は2人組のユニット(Voと僕がGtとコーラス)で活動してて、オーディションやコンテストなど受けまくったり、レコード会社や音楽出版社に音源を送りまくってた。そこで沢山の出会いを掴んできた曲。康記さんとも、この曲を通して出会ったんだけど。お会いしたときに、「この曲は、磨けばもっと良くなる」「人生で一曲書けるかどうかのメロだよ」とアドバイスを受け、それで歌詞を刷新し康記さんに書いて頂いて、今の「愛をください」になったんだけど。それが確か15年くらい前の事。そこからも、事あるごとに「愛をください」が僕の運命を変える出会いを作り続けてきたからね。

僕に変わり、僕の作った楽曲が僕自身の夢を叶えてきたし、今も叶え続けている。それくらい「愛をください」は想い入れの深い歌だからね。

山川陽彩  やっぱし、名曲って何年何十年経とうと色褪せないって事ですよね。「愛をください」、どんな風にアッキーさんの人生に影響を及ぼしたのか訊かせて下さい。

アッキー  バンド時代、このままプロとして活動を続けていけるのか、それとも人生の道を変えたほうが良いのかと岐路に立たされたことが何度かあったけど。そのたびに「愛をください」が。当時は、その元となった原曲がいろんな出会いを作り、それでアーティスト活動を続けていけた。それこそ、康記さんとの出会いも、その一つだったし。「愛をください」として楽曲が生まれ変わった事も、そう。その後、自分は表舞台を降りて裏方のほうにまわる事にはなったけど。裏方として活動していく中でも、心挫けそうになるたび、「この曲を歌わせて下さい」という歌い手やプロデューサーの方が出てきて楽曲をカバー、その出会いを繰り返すたびに、何度も自分の人生にスポットライトを当ててくれた。それこそ、先日、お亡くなりになりましたけど、元ソニーの伝説のプロデューサーの酒井政利さん(当時、康記さんは酒井さんの会社の社長)が「この曲は必ず世に残りますよ」「大切に育てましょうね」と褒めて頂いて、デモレコーディングにも立ち会って下さった事も、そう。ここへ至るまでにも、沢山の方々に歌い継がれてきた。中でも、韓流シンガーのパク・ジョンミンが日本語と韓国語の両方でカバーしてくれたこと。彼は、アジア各国やヨーロッパ、南米など世界を舞台に活動しているシンガーという事もあり、世界中のステージで「愛をください」を歌い、この曲の魅力を広めてくれた。僕が現役時代には成し得なかったチャートランキングで1位を取ることもできた。そして、世界のいろんな国の人達がCDやライブで聴く。つまり、僕に変わり、僕の作った楽曲が僕自身の夢を叶えてきたし、今も叶え続けている。それくらい思い入れの深い歌だからね。

山川陽彩  そんなアッキーさんの夢や想いの詰まった「愛をください」のバトンを、今度は僕が受け継ぐわけですよね。とても光栄です。今回、楽曲アレンジを「あの夏の約束」を手掛けて下さった樫原伸彦さんにお願いします。この曲を今度は僕が、必ずや紅白歌合戦の舞台へ連れていきますよ。

アッキー  その言葉が嬉しいよね。実は、僕らが康記さん、酒井さんの元で「愛をください」のデモレコーディングした時にグランドピアノを弾いてくれたのが樫原さんなんだよ。

山川陽彩  えーっ、そこでも繋がっていたんですね。なんか、運命の巡り合わせをめっちゃ感じます。もう絶対にスケールの大きな曲として、僕が新たに育てあげますから。その前に11月に配信リリース予定のTake Out Live作品で、アッキーさんの作った「ピエロ」と「紙飛行機」を歌わせて頂きますけどね。

アッキー  「ピエロ」と「紙飛行機」は、もう5年くらい前かな、シンガーのDaikiに提供した楽曲。彼も、もともとバンドをやっていて、そのバンドをプロデュースしていたのが康記さん。その後、彼がソロシンガーに転身する事となり、僕が全面的にDaikiの楽曲を手掛け、活動のバックアップをする事になり、それで作ったのがこの曲達。「ピエロ」は、その当時からライブで人気の高いDaikiの代表曲として支持を得ていた歌。それも、陽彩に歌い継いで欲しいなと思って選ばせてもらったわけだけど。「紙飛行機」は、70年代フォークロックの香りを持った楽曲。今の陽彩に合いそうだし、さらに良い色に染め上げてくれそうだなという事から選んだ歌。新たなアレンジを聴いた時点で、「これ、ヤバイ仕上がりになった」と、心をグッと掴まれたからね。

山川陽彩  「紙飛行機」を歌うたびに、僕の頭の中に学生時代のいろんな想い出の風景が甦ってくるんですよね。僕に限らず、「紙飛行機」を聴くと、その人自身の青春時代がフラッシュバックしていくと思うから、発売を楽しみにしていて欲しいですね。

アッキー  陽彩の歌声の魅力であり、大きな武器になっているのが、太くて存在感溢れる低いキーでの歌声。今ってサブスクを通し、10秒聞いただけで善し悪しを判断する時代じゃない。そんな中でも、間違いなく陽彩の歌は。とくに「ピエロ」は、頭の歌が耳へ飛び込んだ時点で、聞いた人みんな瞬殺されると思ったね。

山川陽彩  「ピエロ」は、大きな会場を舞台にみんなで大合唱したいし、そういう風景も似合う歌ですよね。今回のTake Out Liveには、「ピエロ」「紙飛行機」の2曲を先行で収録します。「愛をください」も今後いろんな形を持って仕掛けていくから、そちらも楽しみにして貰いたいですね。それにアッキーさんとは、これからも一緒に曲作りをしていきますし、ライブだってご一緒しますからね。

アッキー  久々のライブ楽しみで仕方ないよ。お客さんを前にガツンとブチかましたいね(笑)。

山川陽彩  そうですね。やっちゃいましょう(笑)。これまでにも、僕が不定期で配信してるツイキャスのアコースティックライブには何度かアッキーさんに出て頂き、ギターを弾いて貰いましたけど。人前での共演となると、武者震いしますね。なんかね、アッキーさんが横でギターを弾いてくれてるだけで、僕はすごく安心なんですよ。アッキーさんから頂くいただくアドバイス通りに歌うと、一瞬で歌声がバチーンと変わるんですね。そのアッキーマジックを知ってしまったからこそ、アッキーさんのスケジュールが合う限りは、ご一緒したいなと思っています。

アッキー 陽彩が潜在的に持っているポテンシャルの高さは十分わかっているので、あとは、そのときの環境に合わせての活かし方をアドバイスしていくのが、今の自分の役目だと思ってる。陽彩は吸収する速度が早いからこそ、僕も成長してゆく姿を一緒に見ていくのが楽しいし、今度はライブを通して、どんな風に山川陽彩の魅力を新たに作りあげていくのか、そこを楽しみたいよね。康記さんからも「よろしく~」って言われてるし(笑)。昔、酒井さんから頂いた言葉を改めて思い返しながら、真摯に音楽に向き合える事にも感謝しながら、陽彩の大きな夢のサポートをしたいと思ってるよ。僕にとっての「愛をください」の夢の旅も、まだ途中だからね。一緒に頑張ろう!!

山川陽彩  ぜひ、末永くご一緒してください。よろしくお願いします。

TEXT:長澤智典

★インフォメーション★

[ 山川陽彩LIVE情報 ]
10/24(日) 新宿ROTT
10/30(土) 下北沢LOFT
11/9 (火) 下北沢Laguna
11/21(日) 下北沢LOFT
11/25(木) 赤坂navey floor
12/11(土) 下北沢LOFT

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