Risky Melodyが、3月よりホームグラウンドとなる下北沢VOICE FACTORYを舞台に始めた、レギュラー公演Risky Melody REGULAR MINI ONE MAN LIVE「Welcome to the Risky World 2021」。今回、3月23日(火)に行なわれた公演に足を運び、その日の模様をレポート。さっそく、ここでも開演だ。
演奏が始まったとたんに生まれた、フロアから突き上がる拳と熱い手拍子。会場へ足を運んだ人たちの気持ちへ熱を注ぎ込むように、ライブは「情熱Splash!」から幕を開けた。勇壮な演奏に乗せ、射抜くような鋭い視線と凛々しい歌声でALICEが観客たちを煽りだす。沸き上がる想いを歌声に乗せ、力強く吐きだすALICE。彼女の歌声を、コーラス陣が熱い声を上げ支えてゆく。フロアにいる人たちは拳を振り上げ、熱情した想いを彼女たちへぶつけ返していた。会場には、早くも熱が生まれてゆく。
壮麗な鍵盤の音色が華やかにフロア中へ広がりだす。きらめく音の道へ誘われるように、演奏が熱く駆けだした。Risky Melodyは「Defy the fate」を歌い奏でながら、フロアに生まれた熱へさらに熱を注ぎ込む。一度付いた火は、一度沸き立った情熱は冷まさない。彼女たちは、この曲でも観客たちを挑発し続けていた。その挑戦的な姿勢に触発され、さらに気持ちが昂りだす。前方フロアには、滾る気持ちを抑えられずに高く拳を突き上げる人たちの姿も。さぁ、そのまま気持ちを熱く燃え滾らせ続けてくれ。
シンフォニック&ハードな演奏に乗せ、ALICEが高らかに叫ぶ。「Sky is the limit」の登場だ。ALICEは、気持ちの奥底から沸き立つ熱をじわじわと高めるように歌っていた。Risky Melodyの中では比較的ダークな表情を示した楽曲だが、跳ねたベースの音を軸に、楽曲自体が重く躍動してゆくからだろう。観客たちも重く駆けるビートに合わせ、力強く跳ね続けていた。途中には、HaRUのベースソロも登場。跳ねた重いグルーヴが、気持ちを熱く沸き立てる。唸るロック。その唸りとウネリに溺れていたい。
もっともっと騒ぎ狂えと煽るように、Risky Melodyは挑戦的でスリリングなヘヴィ&ロックンロールナンバー「OUT THE JOKER」を突きつけた。重く跳ねた、でも逞しいほどエナジーにあふれた楽曲だ。挑発するように、いや、挑戦的な姿勢で音と歌声をぶつけるメンバーたち。DEAD OR ALIVEの掛け合いも熱い。ALICEは、狭い舞台の上を右に左に移動しながら「立ち上がれ!!」と煽り続ける。身体中から黒い熱が沸き上がる。その演奏に触発され、冷静でいれるわけがない。フロアでは観客たちが拳を突き上げ、跳ね続けていた。沸き立つ感情をぶつけずに、ここにはいれない。
この会場を、真夏のフェス会場へ塗り変えるように披露したのが「GAMUSHARA Enjoy Summer!」 。ALICEが手にしたタオルを振りまわせば、フロア中でもタオルや拳がくるくるとまわり続ける。メンバーたちも、熱く跳ねた力強い演奏に乗せ、ALICEと一緒に声を張り上げ、この空間に弾けたパーティを作りだしていた。誰もが無邪気な少年少女に戻り、気持ちを裸にする真夏のパーティにどっぷり身を浸し、拳やタオルを振り上げがむしゃらに楽しんでいた。無条件で気持ちを熱狂へ導くこの歌が最高だ。
ALICEの美しくも透明なハイトーン声から、楽曲はスタート。これまでの体感的な熱狂から色を塗り変えるように、Risky Melodyは美しくも儚いメロウナンバー「Our time is come」を演奏。気持ち弾けるままに騒ぐのもRisky Melodyのライブだが、胸にジンと染みる楽曲も大切な魅力。大勢の人たちが手拍子や、大きく両手を広げながら、この歌を全身で受け止めていた。優しく身体を揺らしながら歌うALICE。気持ちを歌声にダイレクトに投影してゆく姿こそ、彼女らしさだ。
MCでは、ALICEがRisky Melodyの7年間の日々を振り返っての想いを語りだす。彼女自身は活動を始めてから今年で10年。「回り道もしてきたし、茨の道とわかっていながらも信じて進んできたけど、これまでやってきた10年の活動は一つも無駄ではなかった」と語っていた。そのうえで「まだまだこれから」という強い意志を示していたところが、いつでも挑戦を辞めないALICEらしさ。
次に披露したのが、「innocent heart」。軽快にステップを踏むこの曲は、いつもの熱いRisky Melodyの表情とは異なり、甘くメロウな面や心地好く揺れるスタイリッシュな表情も描きだしたお洒落ソング。でも、歌詞に熱い意志を詰め込んでいるところがいつものRisky Melodyらしさ。楽曲に触れている間、みんな身体を優しく横揺れしていたように、騒ぐというよりも、グルーヴを全身で抱きしめながらゆったり心地好く躍れる楽曲だ。
MCでは、4月13日に渋谷クラブクアトロで行なう7周年記念の無料ワンマン公演へ向けての想いを、メンバーそれぞれに語っていた。
ライブも終盤へ。ワンマン公演へ向けての日々の中、定期公演を再開したこの時期に、改めて自分たちが抱く仲間たちへの想いや、自分たちの揺るがない意志を、彼女たちはメロウなバラード曲「FINAL STAGE」に乗せて届けてきた。素直に感じている感謝の想いを、5人は歌声や演奏を通して伝えてきた。一つ一つの旋律が、力強いビートが、感情的に揺れる歌声が、「ありがとう」という想いを。これからも君と一緒に歩み続けようという意志を、しっかり届けていた。
最後は、Risky Melodyのライブを長年熱狂で彩り続けてきた「Risky Melody」だ。凛々しく、雄々しい姿と演奏を突きつけ、観客たちを熱く挑発するメンバーたち。フロアでも、観客たちが高く拳を突き上げ、ときに熱い手拍子をメンバーたちにぶつけていた。互いに情熱を滾らせ、その熱を一つにしながら熱狂に抱かれてゆく。この興奮と高揚を味わいたくて。いや、この瞬間、理性を忘れ、本能で熱くなれることを身体がわかっているからこそ、こうやってRisky Melodyのライブに足を運び続けているのだろう。最近、その熱狂を閉まっている方、少しだけ想い出の扉を開けてみないか。蘇ってくるだろう、あの興奮した気持ちが。それを感じたなら、もう一度その熱に触れてみようじゃないか。
アンコールの最初を飾ったのが、「light the lights」。気持ちの内側から熱いエナジーを沸き立てる、Risky Melody流の情熱歌謡ロックナンバーの上で、ALICEは揺れ動く気持ちのままに歌声を響かせてゆく。サビに向かって感情を昂らせ、美しいサビ歌でその情熱を解き放つ。秘めた熱を抱いた、とてもドラマチックな楽曲だ。揺れ動く気持ちのままに右手を伸ばし歌う姿を、視線が熱く捉えていた。間奏では、ギターのAsumiが情熱的なソロプレイを披露。HaRUのベースやayaeのドラムなど、各自のプレイにもスポットを当てていたのも嬉しい見どころだった。
最後の最後にRisky Melodyは、「BLOOM」を演奏。ふたたびフロアを拳突き上がる風景に染め上げてゆく。ジワジワと熱を上げる楽曲が、秘めた熱情を同じように引き上げていく。魂を熱く焦がす楽曲のように、ジワジワと昂る熱に浮かされていたい。さりげなくフロントに出てギターをプレイする、おしとやかなのに自己主張の強いAsumiの姿も印象的だ。彼女たちは、おおらかな楽曲を通し、観客たちと会場に生まれた熱を分かち合っていた。定期公演では、レアな楽曲もいろいろ披露するように、Risky Melodyのことを深く知っていけるところも楽しみ方の一つであることも伝えておこう。
この日のライブも、今は4月13日の渋谷クラブクアトロで行なう7周年公演に向けてのもの。この日は無料公演のように、ぜひ足を運んでいただきたい。
TEXT:長澤智典
★インフォメーション★
「Risky Melody 7th Anniversary ONE-MAN Live~君と僕となら越えていける 2020&2021」
2021年4月13日(火)
場所 渋谷CLUB QUATTRO
時間 開場17:00 開演18:00
料金 無料(+1Drink制の為、入場時600円がかかります)
感染対策、入場人数把握の為完全ご予約制です。 入場はご予約先着順です。
詳細は、以下へ。
03.31(水)青山RizM
日野アリス 10th Anniversary &
Birthday Event「Forever & Ever」
OPEN/START 16:30/17:00
前売/当日 ¥3000/¥3500(+1D)
出演:日野アリス、Risky Melody
GUEST:FullMooN
チケット予約: risky-melody.com/ticket
配信ご視聴: https://twitcasting.tv/_risky_melody_/shopcart/61495
Risky Melody Web
Risky Melody twitter
セットリスト
「情熱Splash!」
「Defy the fate」
「Sky is the limit」
「OUT THE JOKER」
「GAMUSHARA Enjoy Summer!」
「Our time is come」
「innocent heart」
「FINAL STAGE」
「Risky Melody」
-ENCORE-
「light the lights」
「BLOOM」